大切な人ほど、境界線を

人は、一人では生きてはいけません。

誰かとの関係をすっかりなくしてしまうことは、できません。

でも、それがゆえに、抱えてしまう問題もでてきてしまう。

その人が大切な人であればあるほど、自分の生活を使って(いろんな意味で)どうにかしたいと思う。

家族とか、恋人とか、友達とか。

もしも、あなたの大切な人がなにかしら問題を持っていて、

あなたの生活にもやもやとした感情があるのだとしたら、

あなたの生活と、その人との生活は別ものであると、境界線を引くことが必要かもしれません。

私にとって、私の娘は

何に変えようもなく大切な存在ですが、そんな彼女のさまざまなことに、

親としてはいろいろと気を揉むわけです。

それは、私が何かをしないことで、娘が良くないことになってしまうのではないかと思う不安と

私にどうにかすることができるという、驕りからかも知れません。

けれども、私の生活と、彼女の生活は別物。ここに境界線が必要です。

こどもに境界線を引くというのは、なかなか難しい。

こどもにしてあげることも、それは必要で(特に衣食住のこととか)

そうではなくて、こどもの生活を自分のものから、距離を離す。

人にはそれぞれ、流れがあると思っていますが、

その流れは、大いなる存在(神様でも、天でも、あなたが決めたらいい)がすでに、授けている。

なので、その流れを、信じ、受け入れることが本人以外ができること。(本人だって同じはず)

そのうえで、相手にできることを、自分の生活がもやもやせずにできる程度にすればいい。

問題の解決は望んでしまいますが、どれがその解決かは、私には決めることができません。

どんな解決であろうとも、それを受け入れられるよう、

境界線が必要なのだと思うのです。

大切に思うほど、境界線を引くのは難しい。

私も、すぐに境界線を見失います。

「自分の生活がもやもやしない程度に、できることを精一杯してあげる。」

それがまず、その境界線を引くきっかけになるのではないかと思います。

手放したときに、見つかることもたくさんあります。

難しいね。でも、きっと大丈夫。