言語聴覚療法の大きな対象として左脳の言語中枢損傷による症状があります。
ことばを話す、聞いて理解する、読む、書くなどに現れる言語障害です。
今では多くいわれている、論理的な左脳と、芸術的な右脳。の、左脳。
「奇跡の脳」の著者、脳科学者のジル・ボルト・テイラー博士は多く人が
Windowsの左脳とMacの右脳、という風なイメージを持っているとも言っています。
左脳ではなく、右脳を鍛える、という教育方法もわかる気がする。
けれども、どちらも変わりなく大切な存在なのです。
でなければ、私たちはなぜ、複雑な脳の仕組みを左右に分けて、さらにはそれを一つにつなげているのでしょう。
「壊れた脳は元には戻らない。」
リハビリをしていても、どうしてもそこは戻せません。
けれども、その壊れた箇所をカバーするように、神経細胞が群をなして新たなネットワークを築くことで
元の機能に近づくように学習していくことができます。
そのことを、「脳の可塑性」と呼びます。
私は何かで深く傷ついた心も元には戻らないと思う。
「壊れた心は元には戻らない。」
けれど、必ずその傷ついた心に新たなネットワークを築き
より成長し、より自分らしく生きていくことができるのではないかなと思います。
こころの可塑性。
そして、その可塑性に必要なのもまた、脳の働きによるものが大きいのだと思う。
そこには、左脳と右脳、どちらもの働きのバランスが必要。
こちらの本が参考になるかなと思いますが、
まずは、左脳も右脳も同じくらい愛してあげたらいい。
そして、忘れないで。
どの脳の働きも、結局はあなたを守るために働いているということを。